脱毛前後に避けたいこと

汗をかかないように注意する
脱毛処理は単に体毛を取り除くだけではなく、綺麗に仕上げることが重要です。脱毛後の肌の状態が悪いと見栄えが悪くなってしまいます。そのような状態を避けるためにも脱毛処理の直前直後は肌に余計な負担をかけないようにしなければいけません。特に激しい運動やサウナの利用など、汗をかく行為は避けます。汗には様々な汚れが混在していますが、その汚れが脱毛の際に毛穴の中に入り込んでしまうと痛みや炎症を引き起こすことがあります。これは汚れをエサにして繁殖した細菌がもたらす健康被害です。また、汗をかくほど体温が上がっている時は神経が過敏であり、脱毛時に強い痛みを感じてしまいます。そのため、体が熱いと感じる時の脱毛は避けるのが無難です。
その一方で汗をかかなければ大丈夫というわけではありません。発汗を防ぐ効果がある制汗スプレーを使うと脱毛の効果が低くなります。これはスプレーの成分が毛穴を塞ぎ、脱毛を妨げるためです。同様の理由で化粧も行ってはいけないので、化粧が習慣になっている人は注意しなければいけません。肌荒れを防ぐ効果がある保湿剤も脱毛の際には大きな障害になります。脱毛の直前直後は肌に何もつけていない、まっさらの状態が最適です。
肌にトラブルが生じている時は脱毛を避けることが大切
脱毛の際に注意したい点として肌の健康状態があります。肌にトラブルが生じている状態の時に脱毛を行うと強い刺激によって重大な健康被害に見舞われるおそれがあるので注意しなければいけません。かさぶたや虫刺され、吹き出物が生じている部分は肌が損傷している状態であり、そこへ脱毛による強い刺激を与えると強い痛みや出血が生じます。また、皮膚組織が損傷して傷が残ってしまう可能性もあるので脱毛は避けるのが賢明です。あまり知られていませんが、日焼けした肌も脱毛には不向きです。日焼けは医学的には軽度のやけどの一種であり、皮膚組織が再生している途中の状態です。脱毛で強い刺激を与えるのは再生を阻害することに繋がるので良くありません。
乾燥肌やあかぎれなどの肌トラブルは誰にでも起こることなので軽視しがちですが、このような状態でも脱毛には不向きです。乾燥肌やあかぎれは表皮に微小な傷がいくつも生じている状態です。そこへ脱毛の刺激を与えると傷が大きくなり、範囲の広い炎症や出血に見舞われるおそれがあります。わずかでも肌に異常が生じている場合、その部分の脱毛を行ってはいけません。安全で綺麗な仕上がりになる脱毛を行うには何よりも肌が健やかな状態であることが大切です。